ビルメン生活

ビルメンに未経験30歳で転職してみました。

停電作業

ビルメンになり初の停電作業が先月あった。
初というのは、停電作業は年に一度しかやらないからだ。通電している時には出来ない作業を、この停電を利用して一挙に行うわけだ。
とは言っても、私も始めての停電なのでどんなことが起こるのかソワソワしながらもその日を迎えた。

どうやらこの停電作業、電気主任技術者が矢面にたって活躍するらしい。私の現場では電気主任技術者は元請の会社の方が選任されているので、私達末端ヒラ設備員は彼の指示に従い行動することとなる。しかし実際は電気主任技術者も作業に手を取られてろくに指示できないので、我々出勤者はあらかじめ作業の役割を決められ、タイムテーブルどおり忠実に各々実行していくのだ。

今回、初の停電作業の私の任務は、電力メーターの交換であった。電力メーターは法令で5年に一度取り替えなければならないと決められているのだ。さらに、そこにCTが絡んでくるとメーターとセットで交換が発生したりする。それを電気が止まっている数時間の内にとっかえちまおう、ということらしい。1年の内、停電するのはたった5、6時間しかないのだ。

なにやら1年目からの役回りにしてはプレッシャーを感じるが、実はこの作業、泊まり勤務とは別に、「作業代」がちゃっかりでるのだ。一晩で三万ほどいただけるようなので、作業代としてはおいしい。
それに、取り替えと言っても、実際にメーターを取り替えるのは外注の専門業者で、私達はその立ち会いである。これはやらずにはいられない。

事前に念入りにチェックしてるとはいえ、いざ本番の停電がはじまるとイレギュラーも多く起こる。それに暗闇での作業になるのでよいライトは必須だ。
あと不便なのはエレベーターが止まっているので、我々の現場のような高層ビルでは、登り降りだけで苦労する。

業者の作業が終わると我々は復電後、メーターの動作確認や端末器の再設定などを行う。
全て問題なければ我々の仕事は終了、ここで解散!と思いきや、復電後もまたイレギュラーなトラブルが発生するので結局、翌朝9時ぐらいまでは走り回らなければならなかった。ここまでくれば眠気を通り越して逆にハイになるあの感覚だ。
これにて私の初めての停電作業は無事に終わり、報酬も手に入れた。
ほんというと、無事には終わってないのだが(しょーもないミスをしてしまった笑)とにかく、停電作業に参加した皆様、お疲れっした。笑